磁場の導出.
x軸方向に伸びる直線の導線が2本,平行に静止して置かれている.導線はy方向にだけ離れているとする.それぞれの導線には電荷が一様に分布しており,その線密度をとする.
導線間にはたらく力は静電気力だけであり,y方向に
である.
この状況をローレンツ変換する.x方向に相対速度で動く慣性系を考える.ローレンツファクタを
とする.
x方向の距離がローレンツ収縮によりになるので,電荷の線密度は
と予想される(に変化はない).
しかし実際のところ,y方向の力はx方向の相対速度によるローレンツ変換では変化しないはずだから
であろう.したがって,動いてる方の慣性系から見ると,クーロン力を一部打ち消すように,
という「なんか変な引力」がはたらいているように見えることになる.
実際,平行電流間には磁場による引力
がはたらく*1.