2025年夏の成果.
この記事の注意
符号がややこしいので,計算を間違ってる可能性大.
雰囲気で,何となくうまくいくように解釈すること.
文献調査
- 場の古典論(原書第6版) (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)
p.72に,電場と磁場
を複素電磁場
でまとめて表すと,ローレンツ変換に対する不変量が で表せるというようなことが書いてある.が,これがなぜ成り立つのか,成り立ったから何やねん,というところが書いていない(書いてあるところが見つからない).
やりたいこと
上記の文献は普通のテンソル表記じゃなくて変わった代数式で表してるのは面白い.
ただ、書き方がそろってないので統一する作業を通じて理解を深めたい.
基底
について
唐突に, を
具体的にはガンマ行列で,たとえば4×4複素行列表現で
また,その積を
性質:
- 各基底の2乗は ±1 となる.これは以降の式変形で(明示はしないが)多用する.
- 2乗が +1 になるやつ
- 2乗が -1 になるやつ
- 2乗が +1 になるやつ
ミンコフスキー空間
ベクトル と
3次元空間回転
を回転角として,
の前後にこれらをかけてみると
電磁気学
電磁ポテンシャルベクトルが式(3)のように*5
また、 に対応する微分作用素もベクトルなので,
ランダウ・リフシッツとの関係
式(1)において,双四元数の時の話と同様に虚数単位を とみなし,
をかければ
今後の課題
感想
- 今回は
と表記したが,一般にはこれはガンマ行列
である.
ガンマ行列といえば,たとえばガンマ行列 - Wikipediaとかディラック場の準備 - EMANの素粒子論とかにあるように,素粒子論のすごい難しい話の中で使われるものだと思っていたけど,こんな基礎的な話の中でも使えるのだなあ.
まあミンコフスキー計量を(計量テンソル以外の方法で)表す方法なのだからそういうこともあるのかもしれないが.
- 今回のような代数と微分形式を比較
なんか,両者の良い所取りをした表記法があればいいなあ.
追記
こういうのを時空代数というらしい.へえ~.
〈cf.〉
*1:変換式の形からして,明らかにリー群の随伴表現の話が関係してるんだけど,まだよく理解してないんだよな.
*2:本当は添え字の上付き下付きの区別もあるようだが,省略して全部下付きで書くことにする.この横着がどこかで不具合を起こさなければいいが...
*6:式(6)の や
は本当はくさび積で
等と書いた方が良いっぽい.
*7:文献によっては などと表記されるようだが,慣れてないため読みにくい.
*8:一方 の式の方で
に書き換えてマクスウェル方程式を使えば
が一応出てくる.でも脈絡なく
と変換したり,
って微分形式なら3-formなのにここで
の1次になったりしてるのがちょっと気に入らない.
*9:少なくとも表すのは無茶苦茶大変そう.
北野正雄,テンソル値微分形式による電磁気の2乗量の再解釈―電磁界曼荼羅の完成を目指して
