本記事はWikipediaに記載済みのため没。
今回はこれを引用して遊ぶ。
http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?d=33-2kennkyu.pdf&dir=106
結果だけ言うと、円筒形の容器に水をなみなみに入れたときにどこまで水面は盛り上がるか、容器の上端を基準にしてその高さをとすると、
となるらしい。ここで:表面張力、:密度、:重力、:容器の直径。は状態により1,2,3のいずれかの値をとる無次元定数。
この式は容器が円筒形の時を想定してるからその直径を代表長さとしてを規格化しているようだけど、円筒じゃなくて真っすぐな容器だったらどうなるのか?
元の論文に載ってるグラフを見るとで一定値に収束しているように見えるのだけど、この場合代表長さは何になるのか?
この辺りが気になった。
この式のままだと両辺にがあって分かりにくいので、一旦をかけて有次元にしてみる:
でとすると、
これは・・・何だ?と思ってちょっと調べてみると、表面張力に関して毛管長という長さの次元を持つ物理量があるそうだ:
エトベス数 - Wikipedia
これが代表長さになるみたい。毛管長とすると、
とすっきりした形になる。
ということは、有限ののときもを代表長さとして表したほうがいいんじゃないか?書き直してみる。
最初の式にをかけて、の定義式も使って書き変えると、
となった。
を変数ととらえる場合はこっちのほうが分かりやすいと思う。
蛇足:
分かりやすいと言ってもこの式は割と複雑。なんでこの形で表されてるのか、元の論文を敢えて逆算してみる。
まずはルートが邪魔くさいので二乗して2次方程式の形に直す。
ということで、
ここから一部右辺に移項して、さらにで割る:
毛管長の部分を、定義式を使って元に戻す:
これはヤング・ラプラスの式と言うらしい。
追記:ヤング・ラプラスの式を自分で調べてWikipediaに書いた。
ヤング・ラプラスの式 - Wikipedia