2023-02-06 エントロピー弾性 熱力学 参考文献 エントロピー弾性 - Wikipedia 田中文彦,ゴム弾性,理論高分子科学研究所,大学院講義資料 http://www7b.biglobe.ne.jp/~ftanaka/member/ftanaka/webct/rubber.pdf 戸田昭彦、(参考18) 弾性の熱力学的性質 https://home.hiroshima-u.ac.jp/atoda/Thermodynamics/r18dansei.pdf 冨田博之,エントロピー的な力―ゴム弾性と圧力 http://www7b.biglobe.ne.jp/~fortran/education/thermo/Gum.pdf 一般論 変数としてエントロピー,体積をもつ内部エネルギ と,変数として温度,をもつヘルムホルツ自由エネルギ を等温で体積変化させる. これの右辺第1項をエネルギー弾性,第2項をエントロピー弾性という.エントロピー弾性とは言うもののが入っていると計算しにくいので,ここにマクスウェルの関係を用いて書き換えておく: 理想気体 理想気体ならはのみに依るので右辺第1項(エネルギー弾性項)は0,かつ. すなわち状態方程式はエントロピー弾性を表す式でもある. ゴム 一般論の式において体積を長さに,圧力を張力に書き換える.*1 内部エネルギは ヘルムホルツ自由エネルギは 等温で長さを変化させると ここにマクスウェルの関係*2 を用いると 実験事実として,張力は温度に比例すること()を使うと,こちらもエネルギー弾性項が0になるので 比例係数がであることから,ゴム糸が伸びると(高分子が整列することで)エントロピーが低下して・・・というイメージが出てくる.ちなみにこの時,エネルギ弾性項は *1:が示量性であることは何を以って言ってるのか? 上凸か下凸かか? *2:導出:左辺をの2階微分で表し,微分を入れ替える.