wetchのブログ

他人に見られることを想定していない書き散らかし独習ノート.物理学とかVBAとか.

(計算メモ)反対称行列の固有値と固有ベクトル

折角計算したので,捨て置くのも勿体ないし書き残しておく.

問題

3次の反対称行列

\begin{bmatrix}0 & c & -b \\ -c & 0 & a \\ b & -a & 0\end{bmatrix}

固有値固有ベクトルを求めよ.

結果

r^2:=a^2+b^2+c^2とする.

1個目の固有値\lambda固有ベクトル\boldsymbol{v}

\lambda=0, \quad
\boldsymbol{v} = \begin{bmatrix}a\\b\\c\end{bmatrix}

2個目は

\lambda=ir,\quad
\boldsymbol{v} = \begin{bmatrix}ab+irc\\b^2-r^2\\bc-ira\end{bmatrix}

3個目は

\lambda=-ir,\quad
\boldsymbol{v} = \begin{bmatrix}ab-irc\\b^2-r^2\\bc+ira\end{bmatrix}

2, 3個目の固有ベクトルを求めるのが大変だったけど,一度見つけてしまえば検算は簡単.なので証明は省略.

todo: 反対称行列を4次に拡張し,また計量もミンコフスキー計量とするとどうなる?