普通の勉強の仕方では,まず具体的な現象を見てから一般化,抽象化していく順序になるが,ここではそれを逆にたどってみる.したがって最初の方ほど難しい話のため自分でもよく分からないまま書いている.
断片情報
前半は永遠に未完
断片:ホッジの分解定理
ホッジの分解定理より,一般に2-form は
断片:電磁場はゲージ場
(略)
基礎方程式(4次元)
ここから先,変数は次元を明記する.
4次元時空上の1形式と2形式
作用
ここで
- は3形式だが,既知でありかつ を満たすことを最初から要請する?
- はをレビチビタかホッジで1形式にしたもの?
微分形式の微分形式による微分*3
演算を分解して,自明な式も追加して書くと以下となる:
これは変数をこういう表で並べて整理できる.*7
ここで最左列の0~4の数字は各行の微分形式としての次数を表し,最上行の単語は各列の物理的な意味を表す.
ゲージ変換は で表される.*8
3次元化
次に基礎方程式を3次元化する.
外微分から時間微分を切り離すのだけど,符号が厄介.計量テンソル由来なのか反対称性由来なのかがよく分からないがところどころにマイナスが付く.
各4次元の変数や演算子を時間と3次元空間に分離する.
(中略)
3次元微分形式による基礎方程式は以下となる:
これは整理するとこういう表になる.0の部分は省略する.
単位は,
ゲージ変換は
ベクトル解析化
次に微分形式をベクトル解析の言葉に言い換える.0,3-formはスカラーに,1,2-formはベクトルになり,外微分は微分形式の次数に応じてそれぞれ
- 0-form:
- 1-form:
- 2-form:
という感じに変わる.ホッジスターは見た目からは消える.
よって基礎方程式は以下となる:
ゲージ変換は
物理次元の分離(いわゆる単位系の変換)
以上まで,単位系は2元系(作用Jsと長さmだけが基本単位)を考えていた.次に定数を付け足していく.ただし付け足し方にはいろいろある.
以下,変換後の変数にプライムをつけて区別するが,各セクションでプライムの意味が異なるので注意.
時間と空間の分離
ヘビサイドローレンツ系
光速(単位m/s)を導入し,時間と空間の次元を分離する.各列の上側の変数に以下のようにかける:
基礎方程式は時間と構成式のみが以下のように変わる:
有理emu系
時間と空間の分離を以下のようにしてもよい:
有理esu系
さらに異なる方法で時間と空間を分離する.
エネルギーと電荷の分離
インピーダンスを導入することで作用と電荷(単位C)を分離し,Js, m, Cの3元系にする.
基礎方程式で変わるのは構成式のみ.時間のとり方は変わらない.
非有理化(立体角の分離)
立体角を導入し,無次元だった立体角を有次元とみなす.
単位は4元系と変化なし(敢えて角度の単位をつける手もあるが).
基礎方程式で変わるのは
対称化したまま時間と空間を分離
もともと2元系ではで次元がそろっているのだが,を導入するとこれらの次元が変わってしまう.を同時に導入することでせめてのペアだけでも同じになるようにしたい.
全部乗せ
長さ,時間,エネルギー,立体角,電気,磁気すべてを分離させた6元単位系は以下となる.